SCEアメリカ、PS3 60GBモデルを100ドル値下げし、80GBモデルを追加


米SCEA、PS3の80GBモデルを8月に発売、60GBは値下げ。日本では値下げの予定はなし
http://www.watch.impress.co.jp/game/docs/20070709/scea.htm

  • 80GBモデル
    • PS・PS2タイトルはソフトウェアで互換
    • SCEのレースゲーム「MotorStorm」を同梱
    • 8月発売予定
    • 価格は599ドル
  • 60GBモデル
    • 従来通り、PS・PS2タイトルはハードウェア互換
    • スペックに変更なし
    • 100ドル値下げして499ドルに
  • 20GBモデル
    • 既にこの春に販売停止中


まとめるとこんな感じですかね。


本日の為替は1ドル123円ちょっとなので、
80GBモデルは7万4000円弱、
60GBモデルは6万1000円強と、
日本の市場価格より
ちょっと高いくらいになりました。
日本での値下げがないことについて、
「日本の軽視では?」との声も少なくありませんが、
米国軽視だったのを改めたと考えた方が良いですね。


もちろん、日本でも値下げをした方が良いに決まってます。
ただ、それは「みんゴル効果を見守ってから」が
ビジネス的に正しい判断ではないでしょうか。
ま、タイトル不足のまま値下げしても意味は薄いですけどね。
米国ではSCEタイトルがそこそこ売れていて、
レジスタンスは全世界ではミリオンを突破していますから、
今回の値下げは夏商戦でそれなりには効果を発揮するでしょう。
焼け石に水という印象はぬぐえませんが…。


でも、まだ、
少しは期待できそうな雰囲気のある米国に対して、
日本のPS3事情といえば、
ガンダム無双がまあまあ売れて、
次はみんゴルかな?という状況。
ま、みんゴルのメインユーザー層が
PS3を買うほどに「5」に期待してくれてるのかは不明ですが。
ぼく夏はバーチャに続いて爆死な感じ。
そして、今後年末に向けて、
売れそうなタイトルが全然ありません。
「2007年末には」とのセリフが関係者からよく出てきますが、
実際には何を用意しているというのか…。


PS3に求められているのは、
価格よりも「今遊べるゲーム」と「将来への期待」。
ゲーム機戦争には「雰囲気」も重要ですが、
ここのところのPS3ニュースを見ていると、
「○○がマルチ化」「○○のPS3版が開発中止」、
日本でも米国でも売れていない一方でWii大人気。
しかし、雰囲気というものは、
インパクトのある出来事、事件、ニュースで、
一気に変えてしまえると思います。
すなわち、「今遊べるゲーム」と「将来への期待」を
同時に満たすことができるインパクトあるニュースを、
つまりそんなタイトルを数弾用意できることが、
今後、PS3が生き残っていく手段となるのではないでしょうか。


価格はそのあと。
ソフトがなければただの箱。それがゲーム機です。
ただの箱には100円だって出したくありません。
「だって、僕らは
ゲーム機って言ってないじゃない(笑)」
なんて言われそうですが。
そうですね、現在のタイトルラインナップを考えると、
「なんとオマケに
ゲームもできます!(あんまり売れてないけど)」の箱なのかもしれません。