一色まこと「ピアノの森」(講談社)


ピアノの森―The perfect world of KAI (1)
ピアノの森―The perfect world of KAI (1)
ピアノの森―The perfect world of KAI (2)
ピアノの森―The perfect world of KAI (3)
ピアノの森―The perfect world of KAI (4)


オススメコーナーの中から
ピアノの森」を試しに1巻だけ買いました。
「まあまあだな」程度に思ってました。
天才ピアニストの息子であり、
英才教育で小さな頃からピアノを
嫌々ながらも習っていた雨宮修平と、
娼婦の息子であり、小さな頃から
森に捨てられていたピアノを
おもちゃ代わりにして遊んでいた一ノ瀬海が、
とある田舎で出会い、運命が始まるという物語。
「ふーん」で終わってしまう内容です。
たぶんもう買わないだろうなと思ってました。


んで、昨日、たまたま先輩が持ってたので
続きを読ませてもらいました。
迷惑なことに13巻の最新刊まで全部w


これは試し読みするなら4巻までまとめて読んでください。
1、2巻だけだと運命が始まる前に終わってしまいます。
4巻で初めて運命は廻り出すのです(手元にないので確かではないですがw)。
このとき、俺は鳥肌が立ちました。


ネタバレになるのであまり細かくは言いたくはないですが
(まあ帯などに出てくる程度の話ですけどw)、
とにかく読んでるだけでスゴイです。海のピアノを俺も聴いてみたい。
7月にアニメ映画化されるそうなので楽しみにしています。
制作はパプリカや時をかける少女マッドハウス
と言われてもどっちも見たことがないw
とりあえず、クソな出来でありませんように…。
てか、公開劇場一覧に三重がないぞ?!(;´Д`) またか…。


やっぱり、子どもたちが何かに夢中になって
成長していく物語は、読者を熱くさせてくれますね。
アジノ先生の態度からも明らかでしょう。
最初はあんなにぶすっとしてたのにw
いろんな人が海に影響されていく様は、見てて面白いです。
逃げたり追いかけたり、探したり愛したり恐れたり。
そして、音楽にまったく触れてない俺にとって、
ピアノやクラシックというものの深さがとても新しかったです。
学生レベルのくらいしか聴いたことないもんなあ…。
「スゴイ演奏」ってのはやっぱスゴイもんなんかなと興味がわきました。


ストーリーには直接にはあまり関係ありませんが、
「俺がれいちゃん(娼婦の親)を選んで生まれてきた」というセリフには
考えさせられましたね。俺はそこまで親を愛せてないな、正直なところ。


ピアノの森―The perfect world of KAI (13)
ピアノの森―The perfect world of KAI (13)


現在はショパン編の真っ最中。新しいキャラが次々と出てきたりで、
まだまだこの物語は終わりそうにありません。
にしても、ショパン…。
「Trusty Bell」で共同マーケティングでもすればいいのにw