「世界規模でパラダイムシフトが多発、チャンスの到来か」――エンターブレイン浜村氏の定期セミナーにて

より際立つ海外市場の重要度

まず世界規模(日米欧)でのゲーム市場を見てみると2007年の市場規模は過去最高となる4兆7000億円を記録。もっとも大きい市場は米国で約2兆円、ついで欧州地域(PAL地域含む)が約2兆円(内イギリスは約6700億円)、日本は約7000億と続く。おもしろいことに、日本も前年度比で市場規模を大きくしているのにも関わらず、全体的なシェアは落とす結果に。つまり、欧米市場が日本以上の成長を見せたということだ。


米国と欧州がそれぞれ2兆円の市場規模がある一方で、
日本は0.7兆円にとどまった。
国内のゲーム業界において
外市場の存在感は年々強まっている。

米国市場ではXbox 360、英国ではプレイステーション3、日本ではWiiといまや地域によってトレンドが異なり、これがソフトメーカーにとってビジネスチャンスとなるのか否か、さらなる市場動向を見ないと判断できないが、これもかつては考えられなかった状況。この流れは日本のメーカーにも波及しており、国内市場向けにはWii、DSソフトを、海外市場に向けてはプレイステーション3Xbox 360の作品を作るという2極化の開発体制が浸透しつつあるという。


日本ではなかなか普及しないPS3と360ですが、
海外ではどちらも非常によく売れております。
もちろん海外でも日本と同様、
DSやWiiも大ヒットしています。


国内のゲーム会社は頭を痛めているでしょうね。
いったいどこに注力したらいいのやら。



ソフト装着率の低さが目立つPSP


昨秋頃から調子の良いPSPについては
以下のように分析しています。

ただ、このムーブメントを手放しで喜んでいられる状態ではない、と浜村氏は警鐘を鳴らす。PSP本体の購入理由を見てみると、”ゲームが欲しかったから”というゲーム需要が半数を占めるが、つぎに続くのが、”ワンセグを見たかったから”、”動画や音楽を再生したかったから”などのゲーム以外の需要をあげる人が多かったという。家電としての魅力がある、とも言い切れるが、ゲーム機として重要な指標”ソフト装着率”はニンテンドーDSが1台あたり4.40本に対し、PSPは2.20本と低い。しかも、『モンハン』ブランドだけが飛びぬけて販売本数を伸ばしている状況も現実にあり、「現状は『モンハン』専用機に近いものを感じるが、今秋以降はサードパーティーからさまざまなソフトが登場する。ユーザー層もゲームに熱心な10〜19歳層がもっともあつく、これが大きな強み」(同)とゲーム機としての成長に期待する。


本体はよく売れる一方で、
ヒットタイトルは
モンスターハンターくらいです。
しかし、各社この好調ぶりをただ眺めているだけではなく、
今秋以降はラインナップも強化されていくそうで何より。


個人的にはゴッドオブウォーに期待しています(‐∀‐*)

*