「小中学生、携帯持つなら通話とGPS限定に」政府懇談会報告書


これまた物議をかもしそうな提言をしてくれたものだ。


個人的な意見を述べさせてもらうと、
「ケータイを持たせるべきだ」と
はっきりとは言えないですね。
持たせてはいけない、とも言えない…。


何回も書いているエピソードですが、
平日の昼間に人気のない道を車で走らせているとき、
ランドセルを背負ったかわいらしい女の子が
1人ぼっちで歩いているのを見たとき、
「危険じゃね?」と思ってしまいました。
でも首にケータイをぶらさげているのを見て、
安心してしまいました。


その辺の地理はよく知っているのですが、
小学校からの距離を考えると
友達と一緒に帰ってても、
あそこまで来れば
1人にならざるをえないんだろうな、と。
その件以来、
子どもにケータイなんて持たせる必要ない!とは
思えなくなりましたね〜。


なので、私のあさはかな考えでは、
「そこは親の判断に任せるしかない」という
無難なところに落ち着かせるしかできないです。


保護者の管理が前提条件であることは
もはや当たり前だと思いますが、
意欲的な親であっても、
実際そんなことできないでしょう。
特に学年が上がれば上がるほど。
だいたい、小学生高学年〜中学生という敏感な時期に、
コミュニケーションの中身まで
徹底的に親に管理されて、
まともな人格形成ができるとは思えないな。


しかし善悪の判断がきちんとつくわけでもない子どもたちの
自主的な防衛に効果があるかどうかというと微妙なところ。
友人に誘われて断りきれずに…なんてこともあるかもしれない。
手口はどんどん巧妙化する一方ですし、
ネットを介して悪意ある人間との接触を持ったときに、
今の子どもたちが危険を回避する力を持っているとは思えません。
何やってんの!教育者!


となると、
ウェブ機能を一切断ち切るのが
結局一番キレイな形なのかなー…。
ホワイトリスト方式やら、ブラックリスト方式やら、
フィルタリングでもいろいろ議論されているようですが、
保護者がきちんと判断して選べると良いですね。


まあ保護者がきちんと判断する気があるかないかは
また別の問題ですが、
そこはもう「制度」が立ち入りできるレベルではないもんなあ…。


そこまで制度がカバーしようとすると、
つまり子どもの"あんぜん"に無関心な親を持ってしまった子どもでも
"あんしん"してケータイ生活を送ってもらうためには、
提言の通りにやらざるをえない。


でも、たとえば誘拐されたとして、
無言で他者に助けを求められる「メール」が使えないのは
どうかとも思いますねえ〜…。
今は防犯ブザーと同時にメールや電話で通報できる
キッズケータイが増えてきてはいますが、
一般のケータイを持たされている場合はまた別ですし。


あー、難しい問題だホント。