ドコモ、904シリーズ発表


ITmedia +D モバイル:3.1インチワンセグ、3インチWVGA+HSDPA、タッチパッド体感ゲーム、スリム&小型──ドコモ夏モデル発表 (1/2)
http://plusd.itmedia.co.jp/mobile/articles/0704/23/news041.html
ドコモ、904iシリーズ5機種を開発
http://k-tai.impress.co.jp/cda/article/news_toppage/34214.html
新端末は“反撃”の切り札か?NTTドコモ「904iシリーズ」発表会レポート / デジタルARENA
http://arena.nikkeibp.co.jp/news/20070423/121725/

新サービス、「2in1」「直感ゲーム」「うたホーダイ」


やはりなんと言っても「2in1」でしょう。
これは、月額945円を払うことで、
もう1つずつ電話番号とメールアドレスが付与されるもので、
これまでのマルチナンバーと違い、
端末とシステム側との同期が完全に取れており、
また、2つの番号は別契約という形が取られます。
よって、通話料などは別計算となり、
請求書を分割することもできます。
ただ、同一名義である必要があるため、
片方を会社名義で契約する、という使い方はできませんが、
ドコモでは将来的に、
別名義での契約も可能にする方向だそうです。
ウィルコムソフトバンクとの2台持ちが
増えているからこその苦肉の策とも考えられますが、
料金的にメリットが薄いので、どこまで利用者が増えるかは不明です。
ドコモは地方都市を中心に今後も基地局を更に増やす意向で、
エリアの広さをアピールするつもりなのかもしれませんがね。
個人的に気になるのは、
Bモードのメールはウェブメールってことです。
よほど追加勝手が良くないと…パケ代も心配だし…。
契約者数も増えるので、2in1の利用者数の公表もするそうなので、
実際にどの程度受け入れられるものなのかはすぐにわかりそうです。
それにしても、
1端末で2番号使い分けたい人がどれだけ居るのか…。
ドコモ端末でソフトバンク回線が使えるなら利用者急増でしょうけどねw
さて、どう使い分けるかすら考え付きません。
端末認証も一緒くたにされるのでしょう? う〜ん。


「直感ゲーム」は、WiiやDSのおかげでライトで
誰でも楽しめるカンタン操作のゲームが流行っていることから、
モーションセンサーを搭載していない端末でも
カメラを使って「直感ゲーム」に対応させるウルトラC
身体を傾けて遊ぶレースゲームなんかは面白そうですが、
WiiやDSでもクソゲーがそれなりに散見されるように、
「直感的だから面白い」というわけではないことだけは注意が必要です。
まあ、新しいジャンルが増えること自体は歓迎すべきことですね。
APIも公開されると思うので、勝手アプリを含め、
今後登場するであろう良作が
Wiiなどにリメイクされたり…など、夢は広がります。


そしてもう1つ。
着うたフルの利用が若年層を中心に広がっていることから、
定額で利用できる「うた・ホーダイ」を発表。
とはいえ、配信曲不足が問題となりそうです。
無料でダウンロードできる違法サイトが蔓延しており、
わざわざ2000円も出すのかは不透明。
かつてPCでも違法ダウンロードが横行していたが、
iTunesの登場で、音楽配信が普及し始めたように、
日本でも啓蒙活動がうまく行けば良いですが、
ケータイの勝手サイトの世界は
ほぼ完全にモラルハザードな状態なので、
理解をしてもらうには、ちょっと大変な気もします。
そのためには、やはりナップスターには
もっと配信曲を増やしてもらわないといけません。


いずれにしても、
どこかズレている気が、俺なんかはします。

またも無難な進化にとどまった端末ラインナップ


端末群に関して言えば、ソニエリ端末がありません。
ブラビアケータイことSO903iTVがまだ発売していないので、
今回は見送ったのかもしれませんね。


最初に思ったことは、これまた目玉がない。
いえ、それぞれ完成度はより高まったと思います。
特にD904iなどは、スライド携帯としての地位を
より確固たるものにさせるパワーアップをしているでしょう。
ただ、面白みに欠けるのです。
SH904iのタッチパッドは面白いと思いますが、
利便性が高いかどうかはまた別問題です。
シャープがこれをどう昇華させるのか。
3インチとはいえ、あの小さな画面で、
カーソルよりもタッチパッドの方が遥かに便利という、
そんな状況を作り出さなければなりません。
アプリには使えないのが残念ですね。


あと、ワンセグとHSDPAは
ドコモのフラッグシップモデルとしては
全機種で対応しても良かったんじゃないでしょうか?
型番にXやTVがついてないことからもわかるように、
もはや普遍的な機能としての位置づけと
ドコモ自身考えているわけですから、
ここらへんは準備不足なのは否めません。
冒険したような新機能がないのは
フラッグシップモデルである以上仕方ないのかもしれませんが、
今、必要とされているものくらいは
一通り揃えておいて欲しかったですね。
9シリーズは、「全部入り」に魅力を感じる人が買うわけで。
(安くなった頃は別ですけどw

厳しい判断を下さざるをえない夏モデル とりあえず様子見で


ドコモが今回掲げた「DoCoMo 2.0」。
他社との差別化を図るには
今回の夏モデルは少しインパクトに欠け、
このコピーはどうも"名ばかり"という印象です。
確かに2in1は他社にはすぐには真似しにくいものでしょう。
しかし、その需要がどこまであるかというと、
個人的にはMNPのそれと同じほどにしか思えません。
法人向け用途ならすぐに思いつくのに、
「同一名義でなければならない」との制約により、
それを実現できないのは、
やはり準備期間が足りなかったからでしょう。
体感ゲームやうたホーダイも良いでしょうが、
結局はパクリと後追い。
内実を伴うものかどうかは実際に世に出てみないとわかりませんが、
うたホーダイに関しては、先述したように、
違法ダウンロードの問題を解決できない以上、
ただ単に「ナップスターの定額サービスを
PCレスでも利用できるようにしました」というだけにしか見えません。
構造上の問題ももちろんありますが、
これにより一大ムーブメントを起こし、
auソフトバンクにも定額制の提供を迫るものではありません。


とはいえ、他社の出方がどう来るか、
まずはそれを待たないと、
夏商戦の結果がどうなるかはわかりませんね。
7シリーズや企画端末なども当然出るでしょうし。
それにしても、
ワンセグが1機種ってのはキツイんじゃないかなあ…。
既存モデルの値下げで対応するのだろうか?

余談


N904iは2G時代のボーダフォン東芝端末っぽいデザインで好きですw